その一つが、生産者の減少と高齢化です。

国によりますと、県内のお茶農家の数は、2000年は4300戸余りでしたが、2020年には4分の1の1080戸に減少。さらに、農家全体の高齢化も進み、65歳以上の割合は、この20年間で52%から64%まで上昇しました。

農家の減少と高齢化で生産の効率化がより求められる中、注目されるのがITや先端技術を活用したスマート農業です。
(記者)「一面に広がる茶畑、まもなく新茶の季節を迎えます」
日本最大級・東京ドーム64個分の300ヘクタールの茶畑を管理する、志布志市の堀口製茶です。

20個以上のセンサーで茶葉を感知し、摘み取りを無人で行う機器を導入するなど、スマート農業に力を入れてきました。これにより、労働時間は導入前と比べおよそ20%削減したといいます。
(堀口製茶 堀口俊副社長)「日本の人口自体が減っているので、人材確保が難しい状況ではある。鹿児島は平坦な場所に茶園があり、地の利を生かして機械化ができた」