鹿児島県本土や離島でブロッコリーや柑橘の葉や果実が食い荒らされる被害が相次いでいます。農家の頭を悩ませる犯人はあの生き物でした。

出水市高尾野町にある畑の13日の様子です。1.5ヘクタールの敷地に植えられたブロッコリーは、葉がほとんどなく、茎だけが残っています。

こちらは先月の畑です。ブロッコリーの葉は、まだ青々と生い茂っています。そこに群がる大量のヒヨドリ。1か月足らずで、ほぼ全ての葉を食い荒らしてしまいました。

ヒヨドリは寒くなると南に移動しますが今年の冬は寒さが厳かったため例年より多くのヒヨドリが移動してきたとみられています。

(農家 平光明さん)「全然葉っぱがない状況で、光合成をしないので収穫できるか微妙。(茎を)切って片づけるしかない」

ブロッコリーは今月下旬に出荷予定でしたが、葉が食べられたことによる生育不良で出荷が出来ず、赤字はおよそ200万円にのぼるということです。

JAいずみ管内では今シーズン、10万以上のブロッコリーの出荷を見込んでいましたが、ヒヨドリの被害に加え冬場の低温もあり、出荷は半分程度に留まる見通しです。