”機械に頼れない工程”
自動化が進むロケット製造の現場ですが、機械に頼れない工程もあります。

(藤本美里さん)「スリーブと配管をくっつける作業をしている」
燃料を燃焼させたときに発生するガスが通る配管の溶接です。細い配管を通るガスの流れが一定になるように見えない管の内側も均一に溶接する必要があります。

この作業を担うのが、鹿児島市出身の藤本美里さん(26)です。
工業用の内視鏡で確認しながら指先から伝わる感覚を頼りに溶接をしていきます。勘と経験が必要なだけに、機械には頼れません。

(藤本美里さん)「中々自分の思うようなものができないところが楽しい」
藤本さんは、鹿児島工業高校で溶接を学び、2017年に三菱重工に入社しました。初めての女性技術者として、エンジンに使われる部品の溶接を担当しています

(藤本美里さん)「幼いころからものづくりに興味があった、鉄砲のおもちゃを分解してまた組み立てる遊びをよくしていた」