例年にない異変…

救命救急センター長の垣花泰之教授です。この冬、病棟では例年にない「異変」が起きているといいます。

(鹿児島大学病院 垣花泰之・救命救急センター長)「インフルエンザでこれほど重症患者が増えたのは、今までに経験がない」
(記者)「重症患者を受け入れる病床が14ありますが、埋まり、ひっ迫した時期もありました」

昨シーズン、鹿児島大学病院では、インフルエンザにより肺炎などが悪化して入院した患者は25人でしたが、この冬は72人と3倍近くに達しました。

中でも重篤な患者を受け入れる集中治療室=ICUには、県内で感染者が過去最多となった直後の年明けから今月15日にかけて5人の患者が入りました。
同じタイミングで新型コロナの重症患者なども増え、14室あるICUが一時、ほとんど埋まったといいます。

(鹿児島大学病院 垣花泰之・救命救急センター長)「鹿児島県内の他の医療機関も、コロナ、インフルエンザの患者が非常に多く、病床が埋まってしまうため、受け入れられないと聞いた」
「2022年、23年にコロナ(の感染拡大)ですごく大変な状況があったが、全く同じようなことが起きていた」