北朝鮮による拉致被害者・市川修一さんの兄・健一さんが26日、鹿児島県姶良市で講演しました。自民党総裁選を27日に控え、新しい総理大臣が決まる見通しの中、日朝首脳会談の早期実現を求めていく考えを示しました。
(市川健一さん)「被害者全員が祖国の土を踏むまで、この拉致問題に関心を持ち続けて下さい」
日置市の吹上浜で1978年、市川修一さんと増元るみ子さんが北朝鮮に拉致されて、先月で46年が経ちました。
26日、姶良市教育委員会が開いた人権学習の会で、兄の市川健一さん(79)と妻・龍子さん(78)が講演し、早期解決を訴えました。
(市川健一さん)「ひと様の国に入って日本人をさらっていく。このような行為がまかり通ると思うことがおかしな話。日本の主権、人権は北朝鮮に侵害されている」
(市川健一さんの妻・龍子さん)「助けを求める被害者も家族も、ともに年を重ねていきます。本当に待ったなし」
(参加者)「政府に対する憤りをますます感じた」
(参加者)「署名はもちろんだが、みんなで声を上げていかなければいけない」
自民党総裁選の投開票をあす27日に控え、新しい総理大臣が決まる見通しの中、市川さんは…
(市川健一さん)「誰がどうではなく、行政の長としてしっかり拉致問題に向き合ってもらいたい。まず会うこと。そのためのあらゆる手だてを講じて、日朝首脳会談を実現してほしい」
拉致問題解決の鍵は日朝首脳会談だと強調し、早期実現を求めました。