桜の名所として知られる鹿児島市の甲突川河畔で1000本の桜並木を再生させようと、子どもたちに苗木が贈られました。

鹿児島市の甲突川河畔では昭和50年代、鹿児島青年会議所などが「市民の憩いの場をつくろう」と1000本の桜を植えましたが、45年以上がたって老木化が進み、現在は半分ほどの490本に減っています。

市では当時の「千本桜」を再生させるプロジェクトを始めていて、この日は甲突川河畔でライトアップも行われていた「長月桜祭り」にあわせ、近くの小学校6校の児童に苗木が贈られました。

(八幡小の児童)
「立派な桜の木になるよう育てたい」
「家族でお花見をしに来たい」

苗木はそれぞれの学校で1年半かけて育て、再来年の3月、甲突川に植樹する計画です。

(鹿児島市公園緑化課 鮫島忍課長)
「小学生の子どもたちが大きくなり、その子どもたちも一緒に楽しめる、桜の名所になるよう整備していきたい」

「千本桜」の再生に向け、市では今年度中に桜を植える場所などを決定し、2031年度までに植え替えを終える予定です。