▼園の代理人弁護士の話
「たった2、3秒くらいの出来事で血が流れていた。誰も見ていない、警察からは『防犯カメラを見たけど決定的なシーンはなかった。最初は事件か事故かわからない』と言われていた」
▼笹山容疑者は今年2月から園で勤務
(園の代理人弁護士)
「真面目と評価している職員もいた」「指導面はどちらかと言うと優しい面があったと評価している職員もいる」
▼ほかの園児のけがの状況
関係者によりますと、笹山容疑者が受け持つほかの園児も、体に何かで切られたような傷を負っていたことがわかりました。保護者は、「園からは『ひっかき傷と思われる』と言われたがそうは思えない」と話しているということです。
保護者「職員と仲が良い印象だった」

事件後はじめての登園日となった10日朝、保護者と手をつなぎ、登園する園児の姿が見られました。保護者からは笹山容疑者について「ほかの職員と仲が良い印象だった。何があったのか知りたい」など、不安の声のほか「残っている保育士や園児の心のケアが必要」などの声が聞かれました。
園の近くに住む同世代の子どもを持つ親は…
(近くの住民)
「怖い。園のことを信頼して保護者は子どもを預けているので、不信感は出てきてもおかしくない。どのような状況で、どういうことを思ってやったのか動機を知りたい」

警察によりますと、笹山容疑者は男の子を切りつけたことは認めているものの、殺意については否認しています。
警察は凶器の特定とともに動機などについて引き続き捜査しています。
鹿児島市は11日、幼稚園や保育園などおよそ400ある市内すべての保育施設に対し、園の安全対策や緊急時の対応体制を改めて確認するよう呼びかける文書を送りました。