熊本の人気店のパンを鹿児島で焼きたてのまま販売しようと、30日から新幹線を使った定期輸送がはじまりました。
(レポーター)「けさ熊本で焼いたパンを乗せた新幹線が今鹿児島中央駅に到着しました」
鹿児島市の真砂本町にある菓子店「アグリデール」です。30日から店に並んだのは熊本県宇城市にある「石窯パンとケーキのミルキー」の焼きたてパン。なかでも「塩メロンパン」は1日に500個ほど売れる人気商品です。
JR九州は3年前から新幹線で荷物の輸送サービスを行っていて、箱の大きさによっておよそ900円から2000円で運ぶことができます。アグリデールは30日からパンの定期輸送をはじめました。

(アグリデール 南枝里代表)「5年くらい買い続けて、ミルキーに売らせてくださいとお願いをした。去年から売らせてもらっているけど、出来たてを売れるのが楽しみ」

30日朝、9時半すぎに熊本を出発したパンは、新八代からおよそ1時間半の新幹線の旅を経て鹿児島中央に到着。正午ごろには店頭に並びました。
これまでは翌日届いていたパンが、焼きあがって3時間後には鹿児島の客に届きました。
(客)
「おいしい、家族も大好きなので朝ごはんに皆で一緒に食べる」
「熊本からですか?(輸送は)トラックのイメージがあるけど、新幹線だとスピードも違う、焼きたてを食べられるのはうれしい」
(レポーター)「表面はカリッとしているけど中はもっちりとした食感、適度な塩気があるので甘じょっぱさがたまらない」

JRは新幹線輸送を普及させることで、ドライバー不足など2024年問題の解決につなげたいとしています。
(JR九州 梶原佳与さん)「新幹線は即日で届けられるのが最大の強み、お困りごとの解決ができれば」
塩メロンパンなどは木曜と日曜の週2回、販売されます。







