去年12月に発生した十島村の「フェリーとしま2」の火災について、燃料をエンジンに送るポンプのボルトが外れていたことが分かりました。村は漏れた燃料に引火した可能性があると見ています。
十島村と鹿児島・奄美大島を結ぶ村営船「フェリーとしま2」は、去年12月、航行中に機関室から出火しました。およそ3か月半、運休が続き、先月運航が再開されました。
村によりますと、ボルトは、燃料を霧状にしてエンジンに送り出す「燃料噴射ポンプ」のボルトで、消火後に乗組員が、32基あるポンプのうち2基から合わせて4本が床に落ちているのを見つけました。
出港前の巡回では脱落していなかったということですが、火災の直前、乗組員がポンプから燃料がエンジンの外に噴き出しているのを確認していました。
村は、ボルトが外れポンプから漏れた燃料に引火した可能性があると見ていますが、事故の原因を調べている運輸安全委員会門司事務所は「原因は調査中」としています。







