こちらは園内の池です。よーくのぞいてみると…。奄美大島の固有種・アマミシリケンイモリです。

池のそばの木にいくつもぶら下がった綿菓子のような白い泡は、アマミアオガエルの卵です。この泡は敵から卵を守るためのもので、泡の中で卵がオタマジャクシになり、やがて池に落ちてカエルに成長するといいます。

奄美自然観察の森にはおよそ1.5キロの散策路があり、車いすで散策できるコースもあります。雨の日は展示室で、写真やはく製を見ながら、奄美の生き物を学ぶことができます。

(奄美自然観察の森 納明朗さん)「この森は遊歩道が整備されているので、遊歩道から野鳥や生き物を観察してほしい」

奄美が世界自然遺産に登録され、観光客が増える中、地元では島の自然が踏み荒らされることへの懸念もあります。納さんは、遊歩道を整備して生き物たちと一定の距離を置きながら奄美の自然を楽しんでもらうことで、観光と自然保護の両立を図りたいと話していました。

開園時間は午前9時から午後4時まで。入園は無料ですが、ガイドは1人1500円、展示室の利用料は100円です。