西之表市・馬毛島への自衛隊基地整備とアメリカ軍の訓練移転を巡り、八板俊輔市長は22日、岸防衛大臣と面会し、騒音対策などを要望しました。そして、自身の計画への賛否の表明について、9月が「重要な節目になる」との認識を示しました。
八板市長は22日午前、鹿児島4区選出の自民党・森山裕衆議院議員が同席する中、岸防衛大臣と面会し、要望書を提出しました。
要望書には、馬毛島への基地計画を巡り、西之表市上空を飛ばない対策を講じることやアメリカ軍が馬毛島に常駐することがないようにすること、そして基地建設着手後も国と市が継続的に協議できる場を設けることなど、21項目が盛り込まれています。
(西之表市 八板市長)「市民の不安の解消と期待にこたえるための措置を積極的に講じてもらうよう、真摯な対応をお願いする」
(岸防衛大臣)「防衛省としては西之表市からの要望をしっかり受け止めご回答し、地元の声に耳を傾けたい」
面会後、八板市長は取材に応じ、今回の要望書について…。
(西之表市 八板市長)「(Q.防衛省との協定のように読めるが?)そういうことではない。(防衛省と)協議の場で論議してきたことを整理し、それを改めてもう一度防衛省に提示し、その集大成的なものを仕上げることになる」
そして、八板市長は、要望書の回答が「8月前半になる」との見通しを示した上で、自身の計画への賛否を示す時期については…。
(八板市長)「防衛省の回答をいただけると思うので、それを踏まえて市民に示し、いろんな方のご意見をうかがい、それから(賛否表明)と考えている。(Q.9月の市議会などで表明?)そのあたりも重要な節目になると思う」
八板市長は、市議会の定例会が始まる9月が、自身の賛否を示す「重要な節目になる」と述べました。
一方、同席した森山衆院議員は、計画への賛否を早い時期に示すべきとの考えを示しました。
(鹿児島4区選出 自民党・森山裕衆議院議員)「安全保障の問題は時間との闘い。議論重ねてもらい、防衛省が速やかに回答し、市長が市民に報告するプロセスが大事」