高校生が即興で花を生け、その美しさを競う「花いけバトル」の高知県大会が5日、高知市で開かれました。
この大会は、高校生に花に興味を持ってもらおうと県やJAグループ高知が行っていて今回で4回目です。県内の高校生なら誰でも参加ができるこの大会は、2人1組でチームを作り、会場に置かれた花材を使って5分間で花を生けるというルールです。また、競技中の所作も採点の対象となります。

これまで、採点は新型コロナの影響で審査員のみでしたが、3大会ぶりに観客も審査に参加しました。
今年は5校から16チームが参加。出場した高校生たちは短い時間の中で会場を目当ての花を求めて走りまわり、慌てながらも繊細な手つきで作品を完成させていました。

今回使われた花材の多くは、県内の市場などから提供されていて、およそ80種類の花材のうち、7割が県産のものです。大会の関係者によりますと、高知大会は全国大会の中でも制限時間内に作品をまとめあげるレベルが高いといいます。
審査の結果、優勝は高知学芸高校の三谷明莉さんと山西有妃菜さんの組に決定しました。

(高知学芸高校 三谷明莉さん)
「知らない花に出会えるしこんな組み合わせがあるんだと気づけてめっちゃ楽しい」
(高知学芸高校 山西有妃菜さん)
「5分しかないから今まで自分も知らなかったような力が出せるところが面白い」
県は、来年度も花いけの練習会や大会を通じて多くの若者に花の魅力の深さをPRしていきたいとしています。