高齢化でがん患者が増え、放射線治療のニーズが高まることが想定されていますが、いま放射線治療医の不足が課題となっています。そんな中、高知大学医学部には初の女性放射線治療医が誕生し一人前を目指して奮闘しています。
「放射線治療」はがん細胞に放射線を当てて増殖を抑えたり、消滅させたりするがんの主な治療法で、高知県内では5つの医療機関で放射線治療を行っていますが、それを担う「専門医」が少ないのが現状です。
(高知大学医学部附属病院 放射線治療科 木村智樹医師)
「6年前、高知大学医学部に赴任して当時は私含めて2人。今は6人くらいまでじわじわ増えてきている。ただ、県内で5施設あるうち、常勤の放射線治療医がいるのがまだ2施設しかないので、まだまだ足りない」
ただ、今後は高齢化によってがん患者が増え、放射線治療のニーズが高まることが想定されていて、病院の垣根を越え、3つの拠点病院でかかりつけ医でなくても治療を受けられる体制を整えるなど、限られた専門医を活用する取り組みも始まっています。
こうした中、今、若手医師の確保が求められています。

高知大学医学部附属病院放射線治療科に勤務する、3年目の平岡桃医師(27歳・高知市出身)です。

病院では初めての女性の放射線治療医です。
(高知大学医学部附属病院 放射線治療科 平岡桃医師)
「ひとりぼっちで『不安やな』と思ったけど、逆に自分がいることで、女性患者の役に立てたらいいなと、不安ながら入った」
平岡医師は6月から1人で診察にあたっていて日々、外来診療を行うほか、患者に当てる放射線の量や範囲を策定するなど治療計画も作成しています。
先輩医師にも教わりながらスキルアップを目指しています。

(高知大学医学部附属病院 放射線治療科 植田太朗医師)
「(平岡医師は)非常に明るくて、医局の“ムードメーカー”みたいな存在。乳がんの患者もいて「女性医師を希望」というニーズもある。そういったニーズにはすごく合っているかなと」

平岡医師が担当するのは乳がんの患者が多く、同じ「女性」という立場から治療を進めやすい環境づくりも大切にしています。
まだ“駆け出し”ですが、「若手の放射線治療医を増やし、県内の放射線治療を支える存在になりたい」と平岡医師は話します。
(高知大学医学部附属病院 放射線治療科 平岡桃医師)
「いちばんは自分の生まれ育った高知で『恩返し』できるようになりたい。早く“一人前”になって、恩返しできるようになったら。まだまだ(医師が)少ない放射線治療科で、高知を支えられるような医師になりたい」
高知大学医学部放射線治療科では5日午後2時から須崎市で放射線治療に関する市民公開講座を行います。











