高知大学医学部などが国内で初となる膀胱がんの患者に対する新たな治療薬を開発しました。薬を使うことで膀胱を摘出せずに済み、患者の負担軽減につながると期待されています。

高知大学医学部附属病院を中心に国内・海外の25施設で開発したのは、膀胱がんの患者に投与する遺伝子治療薬「エドスチラドリン膀胱内注入液」です。

▼高知大学医学部 泌尿器科学講座 井上啓史 教授
「(膀胱がんは)タバコをよく吸われる方に多いがんで、膀胱・おしっこを溜める袋の中にできるがん」

2024年、県内では647人の患者が膀胱がんの治療を受けていて、治療は主に膀胱に薬剤を注入する方法で行われています。

ただ、何度治療しても再発してしまう患者の場合は、これまで膀胱を全摘出するしか方法がありませんでした。新たな治療薬は従来の薬が効かなくなった患者を対象に投与するもので、膀胱を摘出する手術をせずに治療を続けられる可能性が広がります。

▼高知大学医学部 泌尿器科学講座 井上啓史 教授
「(膀胱を摘出する)手術自体もかなり大きなものになりますし、何より患者さんにとっては手術が終わったあとも、おしっこの出口が変更されることによって生活の質がかなり低下することが問題になる。できるだけ膀胱をとらずに何か治療効果が上がるものがあればいいなと思っていた。我々にとっても非常に素晴らしい選択肢の一つになる」

高知大学医学部附属病院によりますと、7月中に新たな治療薬を使った治療がはじまる予定です。