国内・海外で活動する“元庭師”の絵本作家が、高知市で個展を開いています。愛らしい動物たちの作品が並んでいるほか、作家が会場で作品をつくりあげる「ライブペインティング」も見どころの1つです。

愛らしい動物たちが、どこか切ない瞳でじっとこちらを見つめています。

一枚の絵から広がる動物たちの優しい物語が、見る人の心をそっと癒やすようです。

5月13日から高知蔦屋書店で開かれている「1ページの絵本展」。

作者のTokinoirodori(トキノイロドリ)さんが、頭の中で思い描いた物語のワンシーンを「1ページの絵本」として作品にしています。

会場には、愛らしい11種類の動物たちの物語をテーマにした47の作品や、グッズが並んでいます。

(購入した人)
「(Q.選んだ理由は)流れ星を持ってるところとかがかわいかったからです。クマとウサギが好きです、かわいくて。(ほかに)缶バッチとか欲しいです」

Tokinoirodoriさんは、福岡で建築を学び造園会社で“庭師”として働いていましたが、35歳の時、転機が訪れました。

(1ページの絵本作家 Tokinoirodoriさん)
「たまたま庭の依頼があったとき、図面は手書きで書いていたので、それを提出したら、それが画家さんのお宅でして、その画家さんに『絵を描いた方が良い』と勧められて、この道に入ってしまいました。『忘れがちな当たり前の幸せ』を1つのテーマに描いてる」

Tokinoirodoriさんが描く動物たちには、ある特徴があります。

(1ページの絵本作家 Tokinoirodoriさん)
「『表情』をなるべく出さないように描いてる。風景とか物語の1つの場面で『感情』を読み取ってもらえたらいいなと。見る人が、それぞれ好きな動物とか“自分の中の主人公”を作ってもらえたらいいなと思って描いている」

現在は、熊本と東京のアトリエを拠点に国内・海外で個展を開きながら作品を制作するTokinoirodoriさん。

そんな彼の「絵本展」の見どころは、各地の風景にインスピレーションを受けて会場で作品をつくりあげる「ライブペインティング」です。

(1ページの絵本作家 Tokinoirodoriさん)
「最初から『何を描く』というのは決めてない。描き始める瞬間の自分の気分とか、会場の雰囲気を見ながら、自分の頭の中から『これを描こう』というのは決めるようにしてます。『かわいいな』だけでもいいし、文字を読んだらたまに深いことも描いてるので、“当たり前に過ごしている日常”をもう一度見返すきっかけになってもらえたらいいなと思って、作品を描いています」

「1ページの絵本展」は5月24日まで開かれていて、期間中はTokinoirodoriさんが、毎日、会場でライブペインティングを行っています。