伝統漁法の投網(とあみ)と投げ網(なげあみ)の技術を競う大会が1日、高知県四万十市で開かれました。人気釣り漫画「釣りキチ三平」で取り上げられた伝統の技を受け継ぐ川漁師も県外から参加し会場は大いに盛り上がりました。
大会は四万十川で漁を行う川漁師のグループ「四万十投網同好会」が技術の向上と交流を目的に開催しました。県内外からおよそ30人が参加し「投網」と「投げ網」の部門で技が競われました。船の上などから行われることが多く、投げた網が円形に広がる「投網」では、舟のへさきに見立てた台の上から網を投げ、網が飛んだ距離と広がった幅を足した長さを競います。

川岸から横幅15メートルほどのカーテン状の網をなげ半円状に広がる「投げ網」では、投げた網で囲い込んだ魚の数と種類で勝敗を決めます。実際の漁のようにどの場所から獲物を狙うのかも重要なポイントです。
最年少参加、高校生の小椋隼人(おぐら・はやと)さん。緊張の面持ちで網を投げます。

(中村高校西土佐分校 小椋隼人さん)
「良かったです。うれしいです」
また、SNSがきっかけで交流が始まったという、和歌山、「紀の川」の川漁師4人も参加。江戸時代から続く伝統漁法として、人気釣り漫画「釣りキチ三平」で取り上げられた、茜屋流小鷹網を披露しました。
(紀ノ川漁業協同組合 小西孝明 理事)
「茜屋流小鷹網といいまして江戸時代から300年続く川漁をやっております。江戸時代には和歌山城のお殿様にアユを献上していたという漁師の五代目になります」
茜屋流小鷹網の投げ網は投げる直前に両腕をひねることで網を反転させて飛ばし、コの字型で着水させます。網の長さや重さなど四万十川とは多くの違いがあるといいます。

イベントでは子どもたちの投網体験も行われたほか、各競技の入賞者には景品が送られました。住む地域や漁を行う川は違いますが貴重な交流の機会になったと主催者は話します。
(四万十投網同好会 山﨑隼志さん)
「こうやって人が集まることがないんで。川に行くと個人競技です。人が集まって楽しんでできるっていうのがすごく良い環境だと思います」
「四万十投網同好会」は投網や投げ網の練習会を定期的に行っていて川や川漁に興味のある人の参加を呼びかけています。










