息子の死「人生の一部として小脇に抱えているような状態」

「どれくらいで立ち直りましたか」生徒の質問に渡邉さんは、それまでと口調を変えることなく、優しく、ゆっくりと「立ち直ることはないんです」と答えました。

▶渡邉明弘さん
「事故の記憶というのは一生忘れることができなくて、やっぱり大地の写真を見た時に、あの時の記憶が思い出して、呼吸が苦しくなったりします。被害者遺族というのは、立ち直ることも乗り越えることもなくて、今どんな状態かというと、もう私の人生の一部として小脇に抱えているような状態です」

このやりとりについて、講演後の渡邉さんに聞いてみました。