
米軍機の訓練は日米安全保障条約によって認められていて、アメリカ軍は「日本の航空法の範囲内」で訓練を行うことになっていますが、過去には、航空法で定められた高度よりも低い「超低空」で訓練を行っているケースも確認されています。
高知県でも、これまでにアメリカ軍とみられる機体の飛行訓練が相次いで目撃されていて、過去には4回、墜落事故も起きています。こうしたことから、米軍機の目撃情報が相次いだ2020年には、濵田省司知事が「超低空・夜間の訓練などを行わないよう米軍に求める」ことなどを、国に要請しています。
◆高知県からの国への要請の内容(2020年7月22日)
1.住民に不安や安全への懸念を抱かせるような危険性の極めて高い超低空飛行訓練や夜間における訓練など、異常な訓練は行わないよう米国に強く要請すること。
2.米軍機による低空飛行訓練等については、訓練ルートや訓練が行われる時期についての事前情報提供や、そのための具体的な工夫を行うこと。
3.国として現地における低空飛行訓練の状況を把握する方策を講じることよう米国に強く要請すること。
また濵田知事は、全国知事会を通じても同様の要請を行っていますが、アメリカ軍からは1日夜の飛行について、事前の連絡はなかったということです。
高知県は、1日夜の目撃情報を中国四国地方防衛局に共有し、飛行の目的などについて問い合わせているということですが、2日時点で詳しいことはわかっていません。