サッカーJ3で得点ランキングトップの、高知ユナイテッドSC・FW小林心選手が、J2・ベガルタ仙台に完全移籍することになりました。2日、小林心選手のコメントとともに、クラブから発表がありました。

小林心選手は新潟県出身の24歳で、流通経済大学を卒業後、2023年に高知ユナイテッドSCに加入しました。高知では“得点力があるストライカー”として活躍し、クラブがJFLだった昨シーズンはチームトップの8ゴールを挙げ、高知のJリーグ参入に大きく貢献しました。

J3でも得点力は健在で、今シーズンはここまでリーグトップの10得点。4月のリーグ戦3試合で5ゴールを挙げ“月間MVP”にも輝いていました。

高知の“生え抜き”選手として、JFL時代からクラブを支えてきたストライカーの、新たな舞台“J2”での挑戦が始まります。

小林心選手コメント

今回の移籍の決断をするにあたり、かなり悩み苦しみました。

他チームからオファーの話がくるまでは、このチームで全力で戦い、みんなと一緒にJ2の舞台に上がろうと、強く心に思い努力してきました。

大学4年の時に、Jのどこのチームからも声がかからず悩んでいましたが、高知ユナイテッドから誘っていただきました。

大学の方からは、JFLは環境も厳しくプロになるのは難しいと言われましたが、もう一度自分の力を試したくて、高知に行く事を決断しました。

入団1年目、最初は思うように試合に絡めず悶々とした日々を過ごしていましたが、天皇杯のガンバ戦のゴールをきっかけに、自分の中でなにかを掴みました。

2年目には開幕戦からのスタートダッシュに成功しリーグ戦の首位に立ちましたが、後半戦の急失速でメンタル的にもキツい日々を送りました。

しかしそこで諦めず、みんなで踏ん張って史上初のJ3の入れ替え戦を勝ち抜き、高知に初のJクラブを誕生させ、自分もプロサッカー選手になる事ができました。

濃密な時間を過ごした高知を去るという決断はかなり難しかったですが、サッカー選手として過ごせる時間を考えた時、やはりこのタイミングで新しい環境でチャレンジして、もう一段階自分を成長させなければならない、という考えに至りました。

昨年の6月からホームで勝利していない状況での移籍はとても苦しく、申し訳ない気持ちもありますが、いつも応援してくれているサポーター、チームスタッフ、共に戦ってきたチームメイト、高知家のみんなの全ての想いを背負って行ってきます。

移籍先で活躍する事が高知の人たちへの恩返しになると思うので、これからも今まで以上に努力しますので、応援宜しくお願い致します。

2年半お世話になり、有難うございました。

小林心選手プロフィール

【氏名】小林 心
【フリガナ】コバヤシ ココロ
【英語表記】KOBAYASHI KOKORO
【ポジション】FW
【背番号】11
【生年月日】2000年9月29日
【身長/体重】177cm/73kg
【出身地】新潟県
【サッカー歴】
グランセナ新潟FC ジュニア → グランセナ新潟FC ジュニアユース → 北越高校 → 流通経済大学 → 高知ユナイテッドSC

【出場記録】
2023シーズン 24試合/7得点(リーグ)4試合/1得点(天皇杯)
2024シーズン 29試合/8得点(リーグ)2試合/1得点(天皇杯)
2025シーズン 13試合/10得点(リーグ)1試合/1得点(リーグカップ)1試合/0得点(天皇杯)