漫画家・やなせたかしさんの遺志を受け継ぎ創設された文化賞の授与式が12日、高知市で開かれ、切り絵アーティストや絵本作家など5組が表彰されました。

やなせたかしさんは、94年の生涯に幕をおろすまで、子どもたちのための創作活動を続けてきました。やなせさんの遺志を受け継ぎ2017年に創設された「やなせたかし文化賞」は2年に一度発表されていて、3回目の今回は子どもたちのために優れた活動を行う5組が選ばれました。

大賞を受賞したのはアーティストのリト@葉っぱ切り絵さん。こだわりを前向きに生かそうと2020年から独学で創作活動を行っています。

(里中満智子 選定委員長)
「やなせ先生の作品というのは常に物の見方、それを広くするということを子どもたちに伝わりやすいように、大人にも改めて分かるように表現なさっております。そういう視点を考えますと新しい物の見方、気づきを与えてくださる、すばらしい活動だと思います」

このほか、絵本作家のいわいとしおさん、きくちちきさん、鈴木まもるさん、どんな子どもでも参加できるインクルーシブ合唱団・ホワイトハンドコーラスNIPPON(ニッポン)の4組に表彰状などが授与されました。

最後にはやなせさんが作詞した「手のひらを太陽に」をみんなで合唱し、授与式に花を添えました。