JA高知県幡多地区の農家1人が生産したシシトウから、残留基準値を超える農薬成分が検出されました。健康被害が出る恐れはないということですが、JA高知県はシシトウ約55キロ分の回収を進めています。
基準値を超える農薬成分が検出されたのは、JA高知県はた営農経済センター管内の農家1人が生産したシシトウ54.7キロです。
JA高知県によりますと、今月24日に残留農薬の自主検査を行った際、このシシトウから残留基準値の0.1ppmを超える1.24ppmの農薬成分=フルトラニルが検出されました。検出された濃度で健康被害が出る恐れはないということです。原因についてJA高知県は、今年からシシトウ栽培を始めた農家が、農薬を根本に使うべきところ、誤って全体に散布したことによるものだとしています。
フルトラニルは梅雨から夏の時期にかけて被害が出やすい白絹病(しらきぬびょう)に効果がある殺菌剤で、稲や麦、果樹、野菜、いも、豆など様々な農作物に使用されています。
シシトウはすでに高知県内を含む全国19都府県に出荷されていて、JA高知県は回収を進めるとともに、農薬の使い方について講習会を開いたり、チラシを作成・配布したりするなどし再発防止を徹底するとしています。
■残留農薬成分が検出されたシシトウが出荷された都府県
宮城、福島、東京、神奈川、福井、石川、富山、新潟、長野、愛知、岐阜、京都、大阪、奈良、岡山、広島、福岡、香川、高知










