高知を代表する伝統工芸のひとつ、土佐和紙。そんな土佐和紙でできたコーヒーフィルターの商品発表会が高知市で開催されました。

こちらが土佐和紙でできたコーヒーフィルター「瑠璃紺」。和紙の原料で繊維が丈夫な「楮」などが使われていて、一般的なフィルターより薄いのが特徴です。
高知県土佐市で土佐和紙を製造しているイノウエが7月からパッケージ化して販売しています。23日は商品発表会が高知市で開かれ、実際にフィルターを使って煎れたコーヒーの試飲が行なわれました。2018年に県外の商社から「ホテル用のアメニティーグッズとして和紙でコーヒーフィルターを作ってほしい」と相談を受けたことが開発のきっかけで、フィルターの目が粗いことから速く抽出できコーヒーの味わいに変化が出るということです。
(ソンマレックコーヒーロースター 礒部仁孝 代表)
「豆そのものの味をストレートにという感じが強い。コーヒー屋さんとしては、豆それぞれの産地ごとの特徴をダイレクトに味わってもらいたい部分があるので、それを表現できるのはたけている」
土佐和紙は原料の高騰や需要の減少などで厳しい状況ですが、イノウエは「コーヒーを通じで土佐和紙を多くの人たちに知ってもらいたい」としています。
(イノウエ 井上富妃 社長)
「もっと身近に生活の一部で、和紙が存在してもいいんじゃないか。古くからあり、高知県で誇れる文化だと思う。コーヒーが大好きな人はもちろんですけれど、コーヒーは苦手な人がコーヒーを新しく知るきっかけになってほしい」

土佐和紙のコーヒーフィルター「瑠璃紺」は3枚で1100円(税込み)で、イノウエのホームページから購入することができます。