来島海峡での船の事故を防ぐことができるのでしょうか。

第六管区海上保安本部が新たな安全対策を検討する委員会を設置し、30日、愛媛県今治市内で初会合が開きました。

1日平均でおよそ450隻が運行する来島海峡航路。

1日2回、潮の流れによって船の航行ルートが変わる世界でも珍しい海域ですが、周辺を含め事故が多発しているポイントでもあります。

2021年には貨物船がタンカーと衝突して沈没、貨物船の乗組員3人が死亡するなど痛ましい事故も発生しています。

今治市で30日第六管区海上保安本部が設置した安全対策委員会の初会合が開かれ、学識経験者や海運事業者など15人の委員が出席しました。

(第六管区海上保安本部・橋本昌典本部長)
「今回の目的は来島海峡、特に西側海域の航行環境をいかに改善するかに尽きる。」

中では、六管本部から事故が多発する来島海峡の西側海域を対象に、衝突を回避するため、船の航行ルールを見直す案が提示されたということです。

委員会は今後、3回程度の会合を開いて意見を取りまとめる考えです。