握力はまだ10キロ… リハビリ続けながら完全復帰を目指す
そして事件から3日後、警察は、佐伯さんをはねた軽乗用車の男性運転手を逮捕。その後の裁判で、運転しながら携帯電話の画面を見ていたという、事件の原因も明らかとなり、男性運転手には懲役1年4か月執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました。
佐伯秀行さん
「握力がまだ10キロそこそこなので、ちょっと力がいる仕事とかはできないですね。肩とかも後ろにあがらないですし、これがどうやって回復していくのかな…」

3か月余りの入院の末、8月中旬に退院した佐伯さんですが、後遺症により自動車整備士の仕事にも支障をきたしています。利き腕の右手を骨折させられたため、左手での作業を強いられています。
佐伯秀行さん
「朝起きた時はとても悪くて、指があまり曲がらない状態を、朝からちょっと自分でリハビリみたいな感じで伸ばして…」
一方で、加害者の男性から直接の謝罪はなく、十分な賠償もありません。
佐伯さんは、懸命なリハビリを続けながら完全復帰を目指しています。

佐伯秀行さん
「引退するにはまだ若いですから、なんとか元の仕事に就きたいと頑張ってます」