■“誰か見ている” 大人の慢心が落とし穴
命を守るためには子ども自身のスキルはもちろん、周りの大人が何より重要です。
富山のケースでは、4人のコーチのうち3人が監視にあたっていましたが、男の子が溺れたことに気付かず、引き上げられるまで約5分間沈んでいたことが分かっています。
(石原スポーツクラブ・福島孝志総支配人)
「人数は十分すぎる人数だったと思います。ただ多かったから、自分ではない人が見てくれていたという慢心、そこが原因だったんじゃないかと思います」
事故が起きやすいのは、レッスン中よりも遊びの時間だと話す福島総支配人。こちらの水泳教室では、遊びの時間もレベルごとにエリアを分けて回りでコーチが見守っています。
(石原スポーツクラブ・福島孝志総支配人)
「目を離さないこと。特に市民プールなんかだと監視員がいるので、親は見てくれると思う。自分の子どもは自分で見ていないといけないと思います」

愛媛県ではスポーツ庁と連携し、年に1回、安全管理に関する講習会を開いています。ただ、監視の人数などを定めた明確な規定はなく、各施設は国のガイドラインに則り対応しているといいます。
大人の慢心で、一気に危険な場所へと姿を変えるプール。悲劇を繰り返さないために、しっかり見守ることの徹底が大切です。