愛媛県東温市は、職員360人余りの給与明細書データを無断で持ち出したなどとして、34歳の男性職員を停職4か月の懲戒処分としました。

懲戒処分を受けたのは、東温市の市民福祉部に所属する男性職員(34)です。

東温市によりますと、職員は2021年12月、市長をはじめ全職員363人分の給与明細書が記載されたデータをUSBに無断でコピーし、自宅のハードディスクに保管していたということです。

市から相談を受けた警察が捜査を行い、職員は、東温市個人情報保護条例違反で今年1月、松山簡易裁判所から罰金20万円の略式命令を受けました。

このほか男性職員は、自身のスマートフォンで複数の女性職員のタイムカードや卓上カレンダーなどを撮影し、画像データを自宅のハードディスクに保管していたということです。

市の聞き取りに対し男性職員は「給与明細は誰でも見られるものでないので、他の職員が知らない秘密を知ることに優越感や快感があった。女性職員の件については好意を抱いていたため」と説明しているということです。

市は再発防止のため、個人情報などを管理する庁内の「電算室」に監視カメラを3台設置するなどしていて、東温市の加藤章市長は「職員の綱紀粛正に努める」とコメントしています。