生後間もなく聴覚に障がいがあることが分かり、現在も「音」を聞き取ることは難しいという愛媛県の女子大生。それでも将来に向けて様々なことに“挑戦”する、彼女の姿を取材しました。
■聴覚障がいのある女子大生 コロナ禍で思わぬ“壁”が・・・
愛媛大学の2回生・佐藤葵さん(仮名)。彼女には聴覚障がいがあります。

佐藤葵さん(仮名)
「補聴器をつけているときはいろいろな音は聞こえます。例えば鳥の声は聞こえるが会話はスムーズにできません。補聴器を外すとまったく聞こえない」
生後間もなく聴覚に障がいがあることがわかり、3歳からは愛媛県立松山聾学校に15年間通いました。聾学校では同じ障がいがある仲間と過ごし、コミュケーションをとることに特に不自由は感じなかったそうです。
「まわりがみんな聴覚障がいで、全く何も思わなかったです」
チャレンジすることが大好きという佐藤さん。聾学校時代はより多くの人とコミニュケーションをとりたいと、手話だけでなく、相手の口の動きを読み取る練習も重ねました。
そして念願だった愛媛大学に進学。しかし、思いがけない壁が・・・

「コロナ過になってからマスクで口が見えず、周りが声だけで話しているのでどうしていいかわからず辛かったです」

時はコロナ禍。周りはみんなマスク姿で口元が見えず、意思疎通に苦労したそうです。
それでも筆談などを駆使し友人を増やした佐藤さん。去年新たな挑戦を始めました。