人口減少対策の重点戦略として愛媛県が打ち出した支援です。大きく分けて出会い・結婚、妊娠・出産、子育ての3つが柱となっています。

まず出会い・結婚支援では、新婚世帯の引っ越しや時短・省エネ家電の購入費などが助成されます。対象となるのは今年4月以降に入籍する、共に29歳以下の夫婦です。

妊娠・出産の支援では不妊治療にかかる費用や検査費用など助成されます。対象は、不妊治療の保険が適用される43歳未満で、今回、県は保険の適用外となっている先進医療の費用を補助する考えです。

そして子育て支援についてです。育児用品などの購入費、さらに奨学金の返還が残っている夫婦には子どもを出産した後に奨学金返還を一部補助するということです。対象はいずれも子どもが産まれた時点で共に29歳以下の夫婦です。
また、子育てしやすい環境づくりをサポートするため、2人目以降を出産した世帯には家のリフォーム費用や引っ越し費用などの補助も行われます。

ただ注意が必要なのが、県はこれらのメニューを打ち出しましたが、あくまで市や町との連携を前提としています。ですからみなさんがお住いの市や町が県とともにこのメニューを実施することを決めれば支援を受けられることになります。

全国的に人口減少が課題となる中、県の取り組みがどのような効果をもたらすのか注目されます。