愛媛県立宇和島水産高校の実習船、えひめ丸がアメリカの潜水艦に衝突され、9人が亡くなった事故から10日、22年を迎え、遺族や生徒が事故の犠牲者を悼むとともに海の安全を祈りました。

 事故が発生した午前8時43分、宇和島水産高校では、えひめ丸から引き上げられた鐘が犠牲者と同じ数の9回打ち鳴らされ、遺族と生徒、教職員らが黙祷を捧げました。

 えひめ丸は、2001年2月、ハワイ沖で実習中、緊急浮上してきたアメリカの原子力潜水艦に衝突されて沈没し、生徒4人を含む9人が亡くなりました。

(宇和島水産高校・竹宮直孝校長)
「あの日から22年を迎えましたが、ご遺族、事故に遭われた皆様の大きな憤りと深い悲しみは、今もなお癒えるものではないと心中お察し申し上げます。事故を風化させてはならないという気持ちをあらためて強くするものであります」

 出席者は、献花台に白い菊の花を手向け犠牲者を悼むとともに海の安全を祈っていました。