愛媛県松山市内のコインランドリーで女性が刺され死亡した事件で、逮捕された男は、無差別に相手を狙った可能性もあることが、捜査関係者への取材で分かりました。
(城 健大呂記者)
「松山西署から中川容疑者が出てきました」
警察は7日、殺人の疑いで中川晃成容疑者(21)の身柄を松山地検に送りました。
この事件は5日午前10時ごろ、松山市河野中須賀のコインランドリーで、松山市久保の無職・中川千代子さん(71)が、包丁で背中などを刺され死亡したものです。
中川容疑者(21)は事件の直後、交番に「人を殺しました」と電話し、駆けつけた警察官に現行犯逮捕されました。
捜査関係者によりますと、2人に面識は無いとみられていることから、中川容疑者が無差別に相手を狙った可能性もあるということです。
一方、現場近くの店の男性は事件が起こる直前、店に中川容疑者が訪ねてきたと話します。
(現場近くの店の男性)
「『1人ですか?』と言われた。ポシェットみたいなものから手を震わせながら、何かを抜こうとした。怖かったので『出て行ってくれ』と。その1時間後かな、事件が起きた」
また、捜査関係者によりますと、凶器の包丁は自宅から持ち出したものとみられるということです。
さらに容疑者の父親によりますと、中川容疑者は普段、現場のコインランドリーを利用していないということです。
警察は8日、遺体の司法解剖を行って死因を調べる方針です。








