今月2日、愛媛県今治市沖の来島海峡付近で貨物船どうしが衝突した事故で6日朝、沈没した船の中から船長の遺体が見つかりました。
今月2日夜、今治市沖の来島海峡付近で、貨物船どうしが衝突し、このうち「せいりゅう」が転覆、沈没しました。
「せいりゅう」は、水深57メートルの海底で発見され、海上保安庁の特殊救難隊が行方不明になっていた2人の捜索を続けていましたが、6日午前7時ごろ、船内の操舵室で1人の遺体が見つかり、船長の北井宗祐さん(63)と確認されました。
(佐竹雄大記者)「事故が起きた地点が望める場所に来ています。現在も海上保安庁などによる捜索活動が続けられています」
現場海域では6日午後、捜索に参加していた漁船が救命胴衣を発見しました。救命胴衣には「せいりゅう」と記されていたとということで、漁船から海上保安部に引き渡されました。
しかし、残る行方不明者、渡辺侑樹さん(24)の発見には至っておらず、6日午後7時から再び特殊救難隊が海に潜り船内を調べる予定です。
また、船長の遺体発見を受け、海上保安部は、業務上過失往来危険に加え、業務上過失致死の疑いでも捜査を始めました。