この冬一番の寒波の影響で、愛媛県内では25日朝にかけて雪の降ったところがありました。
今後、大雪の恐れはなくなったものの、気象台は引き続き路面の凍結による交通障害などに注意を呼びかけています。
この冬一番の寒波に襲われた県内。
4センチの積雪が観測された久万高原町では、早朝から道路の除雪作業が行われていました。
久万高原町民
「非常に冷え込んで寒かったです」
「車を運転する上でちょっとこわいなというのはありました」
25日朝は各地で冷え込みが強まり、最低気温は久万高原町久万で-7℃、西予市宇和で-4.3℃など、県内15の観測地点すべてで氷点下の気温を観測しました。
この寒さで、水道管が破裂したところも…。
山内可菜子アナウンサー
「松山市の道後公園には昨夜の雪がしっかり残っていて、お堀は一面氷が張っています」
松山でも25日朝の最低気温が-2.6℃と寒い朝となりました。
道後周辺では道路が凍結し、車はスピードを緩め、注意深く通勤する人の姿が見られました。
「めちゃくちゃ滑りました」
「もう大変。下を見ながら歩いていかないと滑る」
こうした中、松山市内では昨夜、凍結した坂道で動けなくなった車を押して歩く人たちの姿が。
このうち2人は新田高校野球部の生徒たちです。
散歩から帰宅する途中に現場に出くわしたということで、寒空の下、およそ1時間半にわたって立ち往生した車を押し続けたといいます。
新田高校野球部・田中佑来さん(2年)
「8台くらい(押した)。後ろが渋滞していてどんどん車が来る状態だったので特にトラックが大変でした」
早野智仁さん(2年)
「人助けというのは助けた側の自分も動かせたら嬉しくなるのでこれからも続けていかないといけないと思った」
県内は雪とともに強い風にも見舞われ、西条市の商店街では24日午後1時すぎ、アーケードの屋根が吹き飛ばされる被害が発生。
商店街に店を経営
「はがれ落ちそうにぱかぱかアーケードの屋根がなっていて、こんなの初めてでした」
また西予市三瓶町では、農業用のビニールハウスが強風で飛ばされ、隣接する建物に覆い被さりました。
警察によりますと、いずれの被害もけが人はいなかったということです。
さらに県内では積雪によるスリップ事故などが相次ぎ、西予市で24日夕方、トラックと軽乗用車が衝突したほか、西条市では25日朝、バイクの単独事故が発生しました。
警察によりますと、25日午後2時までの24時間に県内では183件の交通事故が発生したということですが、いずれの事故も命に別状はないということです。
県内は大雪の恐れはなくなったものの、気象台は引き続き、路面の凍結による交通障害や水道管の凍結などに注意を呼びかけています。