愛媛県松山市の野志克仁市長は4日、11月の次期市長選挙に出馬せず、今季限りで退任する意向を表明しました。
野志市長は2010年、南海放送アナウンサーから「市民目線、民間感覚」を掲げて初当選。知事選に出馬する当時の中村時広市長から事実上の後継指名を受け、強力なタッグのもとでスタートしました。
しかし、3期目のコロナ禍で、対策の遅れを中村知事から度々指摘されるなど知事との関係にすきま風が吹き始めます。4期目にはJR松山駅周辺の再開発について、具体的なビジョンを示せないまま「まちづくりの迷走」が浮き彫りとなり、知事との冷え込みも決定的となりました。
さらに松山市が管理する松山城の城山で発生した土砂崩れ災害では、市の対応に住民から批判が相次ぎ、一部の住民が野志市長を業務上過失致死容疑での刑事告発する事態に発展しました。
愛媛県知事選挙と同じ11月15日に投票が行われる松山市長選挙。野志市長は、毎週金曜の街頭演説を再開するなど5期目への出馬は濃厚と見られていました。しかし、中村知事には出馬要請が続々と寄せられる一方、野志市長に出馬を要請したのは松山市医師連盟など一部にとどまりました。
中村知事との溝が深まり政治的にも厳しい状況に追い込まれていた野志市長。
今週月曜日、県庁で中村知事と会談し、自身の進退についても報告しました。
関係者によりますと、求心力の低下により選挙態勢も整わなかったということで、
不出馬の表明に至りました。








