(母・純子さん)
「私もどんどん年取りますからね。これが10年先で私が60代になって、息子が30代になって年を重ねていく時に、自分の体力がどこまでもつのかなっていう所はありますね。将来というか、ゆくゆくを考えない日はないです」

この日は、拓実さんが毎週楽しみにしている外出日。

(介護福祉士・亀本祐利さん)
「すごくお出かけが好きで、出かけて色んな作品のイメージを作ってるんじゃないかなと思う」

外でのリハビリだけでなく、一緒にゲームセンターに行ったり外食を楽しんだり…一人っ子の拓実さんにとって介護福祉士の亀本さんは、兄のような存在でもあります。

(亀本さん)
「お母さんと拓実さん自身が、お互い気を使ってる部分がすごくあるんやろうなって感じていて、拓実さんは本当にお母さんのこともお父さんのこともすごく大事に思ってます。会話しよったら、その都度にこっと笑ったりするので」
(記者)「両親の話になったら?」
(亀本さん)「すごくうれしそうな顔もする」

(母・純子さん)
「健常の子だったら、今何やってたかなとか思うこともある。何かやりたかったかもしれないけど、それが叶わない今、今やりたいことは私が元気でいられる限りはさせてあげたい」