今月末で閉鎖される愛媛県西条市のアサヒビール四国工場で20日最後のビール製造が行われました。

アサヒビール四国工場では、20日午後、会社の幹部や従業員らが見守る中、工場で生産された最後のビールが箱詰めされました。

(アサヒグループHD・勝木敦志社長)
「四国の多くのお客様に支えられきょうまで元気に操業を続けられたことに本当に感謝の念を永遠に忘れないようにしたい」

アサヒビール四国工場は、1998年に操業を開始し、主力商品のスーパードライなどを生産し四国4県と広島県に出荷していました。

しかし、ビール離れなどを背景に去年の生産量はピーク時のおよそ6割まで落ち込み、大阪の吹田工場に生産が集約されることになりました。

56人の従業員は、グループ内での配置転換が決まっていて、工場の跡地については、売却に向けた交渉が行われているということです。