愛媛県松山市内の小学校で、児童が他の児童2人から迫られ現金を渡すなど、いじめの重大事態が起きていたことが分かりました。

調査報告書などによりますと、おととし3月、愛媛県松山市内の小学校に通う児童が他の児童から「トレーディングカードをなぜくれないのか」と繰り返し迫られ、迫った児童と居合わせたもう一人の児童に3万円ずつ渡したということです。

児童はその後も複数回、金銭を求められ応じなかったところ、「詐欺師」と呼ばれたほか、25万円を要求された上、「殴るぞ」と脅されたこともあったということです。

いじめが起きた翌月、養護教諭が教室に入れない児童を見つけ聞き取りをしたことで、事態が発覚したということです。

学校側は、被害児童の親が市教委に相談するまで、いじめの重大事態にあたるという認識がなかったほか、事実確認の際に被害者と加害者の児童3人を同席させていて、市教委は「配慮に欠ける対応があった」と認めています。

さらに市教委についても、調査報告書を被害児童の親の了解のないままいったん公表し、撤回していたことも明らかになりました。

今回の事態をうけて愛媛県松山市教育委員会の前田昌一教育長は「いじめの未然防止、いじめが発生した際の初期対応の大切さについて各校に啓発していく」とコメントしています。