伊予消防等事務組合は、飲酒運転の疑いで警察に摘発された消防士と、「じゃれ合い」と称して出勤してきた部下にいきなりビンタなどをした消防士のあわせて2人を懲戒処分にしました。

今月6日未明、高知県内で飲酒運転をした疑いで摘発されたのは、伊予消防署に所属する50代の消防司令です。

本人からの申告により発覚したということで、飲酒運転による事故などは無かったということです。
消防司令は、以前から「心身の不調」を理由に休職していたということです。

また、消防本部に所属する40代の消防司令補は、今年6月、「じゃれ合い」と称して、出勤してきた部下の職員の顔にいきなりビンタをしたほか、同じ部下に対して顔を近づけ威圧的な発言を行ったということです。

他にも物品の廃棄をめぐる取り決めが守られていないことを認めない上司への「当てつけ」として、全職員の前で部下の職員を数分間にわたり大声で叱責しました。
この上司は、途中で退席したということです。

これらはいずれもパワハラ行為と認定されました。

さらに、同僚職員の親族や家族について性的に揶揄する発言を繰り返したことについては、セクハラ行為と認定されました。

伊予消防等事務組合は、17日付けで、50代の消防司令を停職3カ月に、40代の消防司令補を3カ月の減給処分としました。

また、「住民の皆様の信頼を著しく裏切る重大な行為であり、心より深くお詫び申し上げる」とコメントしています。