愛媛県西条市は12日、公用車などに設置しているカーナビなどテレビ放送を受信できる機器でNHKと未契約のものがあり、受信料を支払っていなかったことが判明したと発表しました。
西条市によりますと、NHK受信料が未契約だったのは、公用車9台、消防車両18台、公用携帯電話3台の計30台だということです。
公用車などNHK受信料が未契約の機器をめぐっては、愛媛県が2月6日、未契約だった台数が93台、未払いの受信料は811万9810円だったことが明らかになったと発表し、これを受けて、同様の案件がないか西条市が全庁で緊急一斉調査を行ったところ、未契約であるものが確認されたということです。
原因について、市は「カーナビなどにテレビ受信機能がある場合は、受信機ごとに契約が必要であるという認識が職員に不足していたことにより発生したものと考えている」と説明しています。
受信料が未契約のものについては、NHK松山放送局に修正報告を行うことで協議を進めていて、未払い額が算定された後、適切に契約事務を進めていくということです。
また、市は、危機管理対応などの業務上テレビ受信機能が必要な公用車や消防車両を除いて早急にカーナビの撤去を行うとともに、不用な携帯電話の解約を行うとしています。
また、今後調達する公用車は、原則、テレビ放送の受信機能がない機器の設置を行うということです。
なお、NHKホームページの「よくある質問集」には、『NHKの放送が受信可能な携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンについても、放送法第64条によって規定されている「協会の放送を受信することのできる受信設備」であり、受信契約の対象となります』『ただし、受信契約は世帯単位となりますので、一般のご家庭の場合、放送の受信が可能な受信機を携帯電話・スマートフォン、カーナビ、あるいはパソコンを含めて、複数台所有していても、必要な受信契約は1件となります。一方、事業所の場合は、設置場所(部屋など)ごとの受信契約が必要となります』と記されています。