松山城の城山で起きた土砂災害の復旧工事に関し、愛媛県が2回目の住民説明会を開きました。松山市も同席しましたが、災害との関連が注目される緊急車両道路についての説明に、出席した住民からは不満の声が上がりました。
愛媛県が17日に中予地方局で開いた城山の土砂災害の復旧工事に関する住民説明会は、去年12月以来2回目で、前回に続いて松山市も同席しました。
土砂災害の原因を巡っては、松山市が山頂付近に設置した緊急車両用道路の影響が焦点となっていて、市の担当者が復旧の方針などを説明した一方、出席したおよそ50人の住民からは「検証が足りない」などと不満の声が相次ぎました。
参加した住民男性
「基本的には(市独自の)確認、検証、検討というのは、する必要があると思われているんですよね。検討委員会の結果次第では、したくないみたいに最初聞こえたんですけど、そうではないんですね」
松山市の担当者
「まずはメカニズムに関しては、技術検討委員会の方できちんとした調査をしていただいておりますので、その結果をもって、最終的には市民のみなさんに説明する必要はあると考えております」
土砂災害のメカニズムは、県の技術検討委員会が、今月末にも最終報告書をまとめる予定です。
一方、県の復旧工事については完成イメージ図が示されたほか、工事中の騒音・振動対策として、低騒音型の小型重機を使うことなどが説明されました。