松山城の城山で発生した土砂災害から26日で2週間です。現場の復旧作業が続く中、昨夜、やや強い雨に見舞われるなど、住民の不安は募ります。
土砂災害は松山城の城山で今月12日の未明に発生、北側斜面が幅50メートル、高さ100メートルにわたり崩れ、倒壊した4棟の家屋のうち木造2階建ての住宅に暮らしていた一家3人が死亡しました。
それから2週間。26日も愛媛県松山市緑町の現場では、土砂などの撤去が行われていました。
作業は今月いっぱいかかる見通しで、住民は一刻も早い日常を待ち望んでいました。
――2週間経ってみて。
(マンションの住民)
「(住む場所が変わって)色々と仕事の面など、困ることが多くて大変でした」
「一刻も早く、普段の生活に戻りたい」
今も20世帯33人に避難指示が出され、避難生活を余儀なくされている住民もいる中、松山は昨夜、1時間におよそ20ミリのやや強い雨に見舞われ土砂が再び路上に…。
不安は募ります。
――25日の大雨を受けて。
(マンションの住民)
「大きな雨が降ると(土砂が)流れてくるんじゃないかとか、逆に、雨が降って駐輪場の方にも泥がいっぱい入っていったと聞いているので、まだまだ不安ですね」
愛媛県松山市の対応に一部の住民などから不満の声が高まっている中、野志市長は支援を検討していることを明らかにしました。
(野志市長)
「今回被災された方に支援ということで、現金給付ができないかと考えているところでございます」
また、土砂災害の影響で駐車場が使えなくなった住民を対象に26日から、休業している松山城の観光バス用駐車場が提供されているということです。