今月7日、愛媛県西条市の加茂川で女子児童が溺れて亡くなる事故がありました。
水辺で遊ぶ機会が増える本格的な夏の訪れを前に、市内の小学校で9日、水の事故防止を呼びかける教室が開かれました。

西条市立飯岡小学校で開かれた水の事故防止教室には5年生52人が参加し、市内のアウトドアショップの店主で水難事故の防止に向けた活動している久保一平さんが講師を務めました。

子どもたちは体操服を着てプールに入り、おぼれそうになった時に効果的な立ち泳ぎや、顔を水面から出した状態での平泳ぎの練習をしました。

久保一平さん
「ヒザが上がると結構楽。上半身を上げてからヒザが上がると上がれます」

さらに、久保さんから水中から岸に上がる時のコツを教わると、児童たちはさっそく実践していました。
西条市では今月7日、市内を流れる加茂川を家族と訪れていた小学5年生の女の子が溺れて死亡する事故が発生しています。

9日の教室で久保さんは、水辺での事故の危険さや、ライフジャケットを着ることの大切さを子どもたちに繰り返し伝えていました。

久保一平さん
「きょう加茂川に行ってみたがめちゃくちゃ危ない。入ったらすぐに深くなっている。流れも複雑です。ちょっと水が多いときは行かない方が良いが(ライフジャケットを)着ておけば流れるだけ」

女子児童
「おぼれた時や川に行く時はこういうことが大事で、こういうものを持って行けば何とかなるということを(家族にも)教えようと思う」

久保一平さん
「大人と一緒に行って欲しい。ライフジャケットは必ず(身に着けて)。しっかり準備をして知識と道具を持った上で楽しく遊んでほしい」

久保さんは活動を続けることで、子どもたちに水辺で遊ぶことの楽しさを知ってもらうとともに、事故を防ぐための正しい知識を身に着けてほしいと話していました。