冬場も考えるなら窓リノベ・最大200万円の補助金も…

一方、もう少し予算があるのであれば、夏だけではなくて冬まで見据え、窓のリノベーションという選択肢もあります。
国が推進する「先進的窓リノベ2024事業」は、既存の住宅の窓について、断熱窓への改修を促進し省エネ化を促すことで、電気代の軽減、CO2排出削減に貢献するなどを目的とする事業とのこと。
そもそも、家全体の熱損失について考えると、冬場に窓から流失する熱の割合は約6割、夏場にいたっては窓から7割を超える熱が流入してきます。
つまり、いくら冷房や暖房を使っても、窓から多くの熱が奪われたり、入ってきてしまっているということです。
そこで重要なのが「窓」の性能を高めること。窓の性能が高いと、熱損失が少なくなるだけでなく、室内の結露を減らしたり、ヒートショックのリスクの軽減、家を長持ちさせるなどの様々な効果があります。
国は令和5年度補正予算で1350億を計上しこの事業を推進していて、対象とする窓の数や大きさによりますが、1戸あたり5万円から最大で200万円もの補助金を受けとることができます。
例えば、既存の窓の内側に新しい窓を設置する「内窓設置」は、窓の大きさや性能にもよりますが、内窓1枚で最大112,000円の補助金を受けとることができます。
初期費用は一定程度かかりますが、今なら国の補助金があることに加え、長い目でみると、電気代が下がったり家を長持ちさせるなど、「お得」になるかもしれません。
ただし、この事業で補助を受けるには工事の請負契約が必要で、予算が尽きるまで、又は遅くとも2024年12月31日までに申請を行う必要があるなど、諸々の条件があるので、しっかりと要項を確認してください。