天皇皇后両陛下など皇室に献上する岩手県産リンゴの箱詰め式が29日、盛岡市で行われました。
県産リンゴの献上は1940年から行われているもので、箱詰め作業が行われた盛岡市内の会場には、「ふじ」と「はるか」合わせて120キロが用意されました。
リンゴの献上は10月の「ジョナゴールド」と「紅玉」に続いて今年2回目です。
作業は優れた品質のリンゴを生産した実績を持つ県内の生産者でつくる「蛍雪会」のメンバー14人が行い、リンゴに傷が付かないように手袋をはめて一つひとつ丁寧に箱に収めていました。
今年の県全体のリンゴの生産量は、4月の霜と夏の高温の影響で例年の6割ほどに留まっていますが、実の状態を良く見極めて収穫することで質の高い「献上りんご」を確保したということです。
(蛍雪会 山口久昭 会長)
「岩手の秋の風景、ちょうど“ふじ”と黄色い“はるか”なので、紅葉を思い出しながら召し上がっていただきたい」
箱詰めされたリンゴは30日、県を通じて宮内庁に届けられます。