農家の生産技術の向上と親睦を目的とした取り組みです。岩手県遠野市の産直施設で秋から冬にかけてが旬の「ある野菜」のコンテストが行われました。

遠野市宮守町のシンボル「めがね橋」のたもとにある「道の駅みやもり」。その中にあるのがワサビや原木シイタケなどが並ぶ産直「めがねばし直売所」です。
10日、組合員の農家が2本1組にしたダイコンを次々と運び込んでいました。
その理由は?

「きょうはコンテスト」

こちらの産直では農家の生産技術の向上と農家同士の親睦のため、毎年11月に「大根コンテスト」を開催しています。
組合長の多田悦子さんは今年はコンテスト開催に不安もあったと言います。

(多田悦子組合長)
「(猛暑に見舞われた)今年の天候で私はダイコンが揃うか心配したんです。でも皆さん頑張りました」

今年は組合員28人中23人が丹精込めて育てたダイコンを出品。午後には県の農業改良普及センターや市の職員による審査が行われました。
審査のポイントはボリューム感、青い部分と白い部分のバランス。そして地肌の美しさです。
厳正なる審査の結果、最優秀、優秀などの各賞が決まりました。

(中部農業改良普及センター遠野普及サブセンター 桑原政之 所長)
「巷でも今、野菜は量が少なくかなり価格も高騰していると思います。そういった作りづらい時に産直にこういった物が並ぶのは消費者にとっても非常に良いと思います」

コンテストに出品されたダイコンは、めがねばし直売所で11日と12日の2日間展示されたあと、地域の保育園と高齢者施設に食材として提供されるということです。