決済を担うシステムで10日障害が発生した「全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)」は11日も不具合が続いていて、加盟する岩手県内の金融機関でも振り込みによる着金の遅れといった影響が出ています。
障害はシステムを利用する11の金融機関で10日に起き、他行との間で振り込みのやとりができなくなりました。法人間の取引や個人への給与の振り込みに影響が出て、現在全国銀行協会が手続きを代行して対応しています。
岩手県内で全銀ネットに参加しているのは岩手銀行、北日本銀行、東北銀行の地銀3行と、「代行決済委託金融機関」の信用金庫や県信用農業協同組合連合会、農業協同組合など合わせて16の法人と支店です。
岩手銀行や北日本銀行、東北銀行では振り込みの遅れや着金していない事例が出ているということです。
ホームページなどで障害の発生している対象の金融機関との取引を受け付ける際に周知するといった対応をしていて、いずれも窓口での混乱は起きていないということです。
全銀ネットによりますと、11日午前11時現在、不具合解消のめどは立っていません。