過去の映像を振り返り、岩手の魅力を再発見する「ホレホレアーカイブ」。航海の安全に欠かせない“灯台”に関する1974年7月7日のニュースです。

 1974年、岩手県普代村にある黒埼灯台の映像です。北緯40度にあるこの灯台は海抜130メートルの断崖に立ち、雄大な太平洋を見下ろしています。
 黒埼灯台の沖合は北海道を行き来する近海航路やアメリカへ向かう大型船舶が目的地へ向け進路を変える重要なポイントでした。灯台がない頃は濃霧のため座礁や衝突事故が絶えなかったということです。
 そのため昭和22年、1947年に地元の漁協が簡易灯台を設置。その後、国に移管され海の安全を守ってきました。
 この日は黒埼灯台となって20年を記念して灯台守の夫妻の労をねぎらう催しが行われました。
 海を照らす25万カンデラの光は沖合54キロまでを照らし、海難事故の防止に大きな役割を果たしてきました。
 1976年に無人化されましたが海の安全を守る役割は変わりません。