IBC岩手放送は1953年12月に「ラジオ岩手」として開局し、今年70周年を迎えます。節目にあたってこれまで岩手県内各地で取材してきた映像を振り返る「ホレホレアーカイブ」、今回は1970年7月の「岩手山の山開き」です。(自治体名は当時)

 1970年7月のこの日、岩手山の山開きが行われました。滝沢村の柳沢口では朝6時すぎから地元の人達や登山者が集まり、今年一年の夏山の安全を祈って神事が行われました。
 このあと柳沢小中学校の鼓笛隊が演奏する中、当時の村長がテープにハサミを入れ60人の登山者が頂上を目指しました。
 はじめ雨が降り出しそうな天候でしたがその後は晴れ間も見えて絶好の登山日和となりました。登山道にはあちこちに可憐な花びらをつけた高山植物が今を盛りと咲き誇っていました。
 山開きは雫石町、西根町それに滝沢村と松尾村の4町村が合同で主催したもので、前年の倍以上、およそ300人の登山者は頂上に出ると他のコースから登ってきた人たちと交流を楽しみました。
 ただ頂上付近は20メートル近い風が吹き荒れ、ガスに覆われて視界が利かず、登山者をがっかりさせました。