
3か所目に向かうのは町内の空き家です。
近所の住民から、敷地に生える柿の木にクマが連日登っているようだという
通報です。

(近藤雄太さん)
「今年は特にカキの木に来るクマが特に(町の)西側の方で非常に多い」

柿の被害は紫波町だけではありません。
18日には、岩泉町の民家の敷地内にある柿の木に、2日続けて親子とみられる2頭のクマが現れ、長時間にわたってその場に留まるなど、柿を狙ったクマの出没が県内でも確認されています。

(近藤雄太さん)
「この柿は収穫したわけではなく全部クマが?」
「クマ」

(通報した鷹觜汎使さん)
「毎日ずっと(クマが)来て、きょうも目撃した。あまり大きくなくてせいぜい1mぐらい」

この柿の木には毎年のようにクマが現れていて、今回通報した鷹觜さんは5~6年前に近所でクマに襲われて、けがをしたこともあると話します。

(鷹觜汎使さん)
「犬を散歩していた時に(クマに遭遇して)気が付いたらすぐ目の前にいた。棒を持っていたから構えたが、ここ(腕)を噛まれて、立ち上がって顔も引っかかれた。手が見えたから少し避けて(爪が)一本だけ引っかかった」

ここは山に近く、クマと人の生活圏が重なっている場所。
1人暮らしの高齢者も多く、住民は不安を募らせながら暮らしているといいます。

(鷹觜汎使さん)
「ここは山が近いから出るには出るが、こういう風に10日ほども同じところに来るということはない。これはやばいな、まだカキの実も残っていると思って通報した」
町のわなは、この当時ほとんどが稼働中でした。

近藤さんは遠隔で映像を確認できるカメラ設置するとともに、他のわな設置場所の状況も考慮したうえで速やかにわなを仕掛ける方向で調整することにしました。







