9日午後、岩手県の沿岸部に一時津波注意報が発表され久慈や大船渡などで津波が観測されました。

注意報は発表からおよそ3時間後に解除されていて、現在大きな被害は確認されていません。

9日午後5時3分ごろ、盛岡市などで震度4を観測した三陸沖を震源とするマグニチュード6.9の地震に伴い、気象庁は午後5時12分、岩手県沿岸に津波注意報を発表しました。

県内では複数の津波が観測され久慈と大船渡では20センチの津波が観測されました。

(記者リポート)
「津波注意報を受けて高台にある避難場所の釜石小学校で避難所の開設が行われます」

9日は10の市町村が海側の地域に避難指示を出し、各地に設けられた避難所に身を寄せた住民からは不安の声が聞かれました。

(釜石の避難者は)
「また再びやってくるんじゃないかって恐れがありました、怖さですねやっぱり」

(宮古の避難者は)
「今度来ると大変だから、来ないうちに(避難)した方がいいと思って」

(防災無線)
「津波注意報はさきほど解除になりました」
津波注意報は潮位の変化が収まったことなどから、きのう午後8時15分に解除され、それに伴い避難指示も午後9時までに全て解除されました。

県によりますと、今回の地震や津波による大きな被害は現在のところ確認されていないということです。

気象庁は今後、1週間ほどは同じ程度の地震やさらに規模の大きな地震が発生する可能性もあるとして注意を呼びかけています。