岩手県北上市が設置を目指している市立大学について、国の認可を受けるために必要な計画づくりに関する費用などが盛り込まれた補正予算案が、市議会で否決されました。

これは20日、北上市議会の臨時会議で採決が行われたものです。
市は工学部1学部とする市立工科大学の2030年の開学を目指しています。

市が提案した補正予算案には、文部科学省に設置の認可を申請するために必要な、基本計画の策定費用などとして、合わせて833万円が盛り込まれていました。

議員からはおよそ134億円に上る事業費の確保や、キャンパスの候補地を市が再生を目指す複合商業施設、「ツインモールプラザ」とした理由などについて、疑問や懸念が相次ぎました。

議長を除く25人で採決した結果、反対が賛成を上回って否決されました。市は対応の練り直しを迫られることになりました。